僕が小学校時代だったかと思うのですが
「聴覚障がいはコミュニケーション障がいとも言われている」と聞きました。
たしかに、聴力の程度により、聞き取れるかどうかは変わりますし、
ほとんど話していることが聞き取れないということがあります。
ただ…本当に「難聴=コミュニケーション障がい」なのかというと、ちょっと疑っています。
結果としてコミュ障になるのならわかりますが、そうじゃない難聴の人もいます。
僕はというと…元コミュ障だったと思っていますが、今はそうではありません。
またその時の原因もはっきりわかっています。
つまりコミュ障は治せます。
小学校時代は周囲の配慮もあったおかげですが、意思疎通に困ったことはありません。
たしかに、テレビの言っていることはわからなかったのですが
それで不便を感じたことはほとんどありません。
字幕が無いアニメでちょっと不満を感じたくらいでしょうか。
このときはコミュ障ではありませんでした。
明確にコミュ障だったと言えるのは…中学校からだったかもしれません。
この時は、中学校から入って薄々気づいたのですが
先生が話していることが中々わかりません。
一対一であれば、話すことはなんとかできましたが
基本は1対クラスの全員に向かって話しています。
一般の人にはわからないかもしれませんが、
一対一と、全員に向かっての場合は、話し方が変わり、聞こえ方が変わります。
後者の場合だと中々聞き取るのに苦労しました。
マイクを渡して使ってもらったこともあります。
しかし、それもしばらくしてからやめました。
先生たちからは「何で?」と思われたかもしれませんが
先生の話している声はもともと聞こえていて、聞き取りができないので
マイクで音だけを大きくしても同じであることがわかったわけです。
号令など状況から予測できるものであればそれはわかります。
体育の時間などですね。
体育だけは大きい声で、号令もわかりやすかったのでそこは困りませんでした。
困ったのが、もう1つ。
周囲はキュードを使わないので何を話しているかはわかりませんでした。
(※キュード:会話のときに使う補助的な指文字のようなもの)
「今なんの話~?」と聞いて教えてはくれることもありますが、
会話のテンポが速いので次の話題に移動してしまい、またわからなくなりました。
気軽に聞いて~と言ってはくれますが、毎秒ごとに
一々会話を止めていては、そのうちお互い嫌になるだけでしょう。
このあたりから、人との距離感が明確にわからず、
近づきすぎたり、行き過ぎたことをすることもありました。
高校から段々と掴み始めてはいたのですが、それでも中々この問題は解決せず、大学まで引きずりました。
原因は、周囲の会話がわからないこともありましたし、それに伴う語彙力や経験が無かったわけです。
酷いときは「お礼を言うタイミング」を見失うこともありました。
大学になって、チャットというものを使い、パソコンの文字で会話することを覚えてからは、見知らぬ人と毎日チャットにいそしんでいました。
最初は、文字での会話といっても、普通の人の距離感や感覚すらわからなかったので、「変な人」という印象も持たれていたと思いますが、
相手の経験をたくさん聞いたり、同時期に色んな本も読むようになり、「この状況で」「この言葉を使う」ということがわかっては、会話の中に取り組みました。
そうすることで段々とコミュ障はなくなってきました。
コミュ障に必要なのは語彙力と経験です。
それができれば、最低限の会話はできるようになります。
また語彙力と経験が増えれば増えるほど、実際の会話においても
相手の言っていることを予測できるようになります。
予測できずとも、聞いたことのある声と聞いたことのある単語であれば、聞き取れる確率は上がります。
僕の経験ですが聴力に関しても、HGMである程度改善することができました。
聴力といっても何db上がりました、という聞こえの大きさのほうではなく
今ある聞こえはそのままに、音をさらに聞き分けることができるようになりました。
どれも同じに聞こえたピアノの音も、今では区別がつくようになっています。
また、HGMはコミュ障の原因となった「語彙力」や「経験」もブーストします。
語彙力も上がり、経験も上がり、自信もつきました。
もし興味がわきましたら、難聴の人にもHGMトレーニングを受けていただけます。
またカウンセリングは無料ですのでどのようなことで困っているか、下記フォームからご相談ください。
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記事:鬼の子寺子屋 教室長 宮嶋 貴大
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