僕はこれまで、読唇術をある程度駆使してコミュニケーションをとってきました。
今でも口の動きと声で相手の言っていることを判断しています。
しかし、読唇術を習ったわけではありません。
これも、思い返してみると、小学校のときに習ったキュードがかなり役立っていた気がします。
キュードを使っていたのも、読唇術ができるようになった理由…と聞くと気になりませんか?
幼稚園の時は、ゆうなぎ園という聴覚障がいの口話訓練施設と並行、
小学校のときは難聴学級が入っているところに通っていました。
小学校ではコミュニケーションとして、「キュード」というものを使っていました。
一般のクラスと難聴学級のクラスがあり、
国語、算数、社会は難聴学級
理科と体育、習字などは一般のクラスと、教室を行き来していました。
難聴学級の先生もキュードを使って会話をしていました。
また、普通のクラスの友人もキュードを覚えてくれていて、
コミュニケーションに困ることはあまりありませんでした。
キュードは何かというと、会話をしていくなかで
手振りで1文字1文字の子音の部分を補助するものです。
そのため、口の動き+手振りで何を話しているかを判断することができます。
これに慣れていくと、口の動きで大体何を言っているかもわかるようになりました。
よく話す間柄であれば、声にも慣れるのでキュード無しでもわかるようになります。
声も出していくので、どの声と、どの口の形が同じということが認識できるようになります。
割と一般的なのかな、という認識でいたのですが、
社会に出てから、これを知っている人はほぼ皆無でした。
聴覚障がい2級と診断された僕の経験からいうと
少しでも聴力があるならば、キュードをやったほうが良いと思うのです。
何故かと言うと、声と口の動きの一致をキュードによって補助的に答え合わせができるからです。
「これは”あ”の音」
「これは”か”の音」
「これは”へ”の音」
などなど…
判断基準が無い世界でこういった答え合わせができるわけです。
それがあったため、多少なりとも中学校では一般の学級だったのですが、話すことはできました。
聞き取りのほうは大分苦労しましたが…それでも声を出して話すことができるというのは、大きいのです。
余談ですが、僕は口パクだけでも何となくわかるのですが、これもキュードのおかげです。
いわゆる、読唇術です。
手話は便利なので、従来通り使ってもよいのですが…難聴のお子様が居るご家庭では普段の会話でキュードも取り入れてみてください。
学校でやっていない場合は、家族の協力も必要になりますが、覚える個数はそんなに多くありません。
あかさたなはまやらわ、濁音、撥音など…20個もあれば充分だったと思います。
これによって、声に慣れていけば、社会に出ても強いです。
聴覚障がいを持って生まれたとしても、社会に出るときはどうしても一般の人のほうが多いわけです。
たしかに、他者より悩み、苦労することもありますが、色々やりたいことを際限なく、考えたい場合は一般の人とのコミュニケーションが取れるほうが良いと考えています。
HGMもキュードも当塾では指導することができます。
▲▲▲お問い合わせ▲▲▲
感想、お問い合わせや入塾相談、お子様の学習カウンセリング等はこちらから。
▲▲▲LINEからもご相談を受け付けています▲▲▲
記事:鬼の子寺子屋 教室長 宮嶋 貴大
この記事もおすすめです。
この記事へのコメントはありません。