「暗記」は辛いですか?
一生懸命覚えようとするのはもうやめましょう。
アタマは正しく使いこなせれば、色んなことがサクッと覚えられるようになります。
覚えるのって本当は楽しいことなんです。
「一生懸命暗記する」のはナンセンス
「一生懸命覚えたらダメなの?何を言っているんだ?」
とお思いかもしれませんね。
鬼の子寺子屋の講師も当たり前ですが、HGMトレーニングをやっています。
そのトレーニングの中には「覚え方」というのも勿論あり、僕自身の経験をお話すると、最近は地図が覚えられるようになりました。
学生時代は7~15点、取れても40点いかないくらいです。
しかしながら今では地理を覚えられるようになりました。
しかも試験前に必死をこいて一生懸命はやっていません。
楽しんで地図を見て覚えられてしまうので「自分が自分じゃないみたい」な感覚に陥ります。
これも僕のアタマが良いから、というわけではありません。
そもそも、人間の脳のサイズは皆それほど変わりませんし、覚えられる量にも差はありません。
じゃあ何が違うのかというと、これも、アタマの使い方が変わったからです。
人は理論だけを覚えないし、文字だけ見ても覚えません。
そういうふうにできています。
また「覚える」とはどういうことでしょうか?
「一生懸命覚える」とは何を指すのでしょうか?
何のためにやるのでしょうか?
ちょっと考えてみてください。
覚えるとは、必要なときに思い出せること
正解は「必要なときに思い出せる」ことです。
思い出すためには、覚える作業よりも思い出す回数のほうを増やす必要があります。
そしてもっと効率よくするためには、情動をうまく使う必要があります。
ヒトは「自分に関係のないもの」は覚えません。
学校の勉強が覚えられないのは、「自分に関係がないから」です。
もっと言うと「興味のあることに関係がない」からです。
それゆえに暗記がしんどいのは当たり前ですし、頑張った割に捗らないのも当たり前です。
しかしながら興味があるものは1回見ただけでも思い出せます。
100回頑張って書いて覚えるより遥かに効率が良いことはおわかりでしょうか。
なので、興味のある分野から拡張すると良いわけです。
イメージで思い出すということ
また思い出すときは、何かに紐づけされたものが出てきます。
例えば、「サツマイモ」であれば連想で「焼き芋」や「天ぷら」などが出てきますし、その味やにおい、形もイメージとして出てきませんか?
連想できるものというのは「繋がりがある」ということです。
興味のある分野が「知識を覚える元となる知識」になるわけです。
そのため「要点だけ」を教えても、連想ができなければ子供も(もちろん大人も)思い出せるわけがないのです。
まずはこれを知っておいてください。
また、人間の記憶量に限界はほぼありません。
なので覚えるためには情報がたくさんあったほうが良いのです。
地理であれば、その地域の名前に「気候」や「農作物」、どんな人が住んでいて、昔は何があって、どういう景色でどんな生活をしているのか、そこの空気の匂いなど…イメージができるほうが良いですね。
僕が地理を覚えられるようになったのは「行きたい国」のイメージや情景、魚介類の産地、さらに言えば野球が好きなのでどこに球団があるのか?等を1つ1つ確認していき、「その隣はどんな国や州があるんだろう」という流れで覚えました。
そうするとほぼ1日で覚えて、1,2週間経った今でも詰まることなくスルっと思い出せます。
それが本当の記憶です。
それを「要点だけ」を丸暗記して、テストという狭い紙の上だけで点数を取っても、一週間や一か月後には忘れてしまいます。
中間期末で点数が良かったのに、実力テストや模擬試験、本番に弱いという生徒さんをよく見てきました。
紙の上だけで培ったものは脆いのです。
是非、イメージや興味分野、そして知識に繋がりを持たせてアタマの使い方を変えてみてください。
鬼の子寺子屋では生徒一人一人の癖を見て、覚え方も指導しています。
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記事:鬼の子寺子屋講師 宮嶋 貴大
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