「あぁ…自分にもうちょっと記憶力が良ければなぁ」
「子供が中々物覚えが悪くて…」
「記憶できないのは頭が悪いからなのかなぁ」
そう思っていませんか?
安心してください。
あなたは頭が悪くありません。
むしろもっとたくさんのことを覚えられるはずです。
記憶も脳の使い方次第で大きく変わります。
ではさっそくですが、
「脳は丸暗記では記憶しない。」
そう言われたらどう思うでしょうか?
「いや、丸暗記して試験を乗り越えた」と言うかもしれません。
ただ、よく考えてほしいのですがその丸暗記した記憶は今でも使えているでしょうか?
中学3年生で習った公式など今覚えていますか?
理科や社会もたくさん習って、丸暗記して試験に臨んだと思います。
それを「今でも覚えていて」「生活や仕事で活用」ができているなら話は別です。
勉強で点数を取り、良い大学に行ってほしいのは凄く理解できます。
しかしながら東大を出ていても「使えない」と社会で言われる人もそこそこに居るのです。
何故このようなことが起きるのでしょうか?
色々お話したいことはあるのですが、今回は「記憶のメカニズム」についてお話します。
脳は間違いを記憶する!
人はどうやって記憶するんだ?というと、驚くかもしれませんが「失敗」から記憶します。
逆に正解や成功などは、体験や自信としては良いのですが
記憶には結び付きにくいのです。
例えば知っていることなどはいちいち覚えていないですよね。
であれば、いつもの通学や通勤の道なども自動的に移動し、その道中でどんなことがあったかなどは記憶していないのです。
逆に、工事でいつもの道が通れなく、迂回していたら迷ったり、新しい店を見つけたらそれは記憶に残るでしょう。
失敗したり、知らなかったことは脳にインデックスされやすいのです。
また、迂回した道で自分に関係のないお店だったなら視界に入ったとて覚えていません。
それは自分にとってどうでもよく、必要としていないからですね。
上記を整理しましょう。
記憶のメカニズムとして
情報が入る。
↓
知っていること
どうでもよいこと
必要としていないこと
これらはふるい落とします。
では残るのは何でしょうか?
間違ったこと・印象に残ったこと
目的のために必要としていること
です。
このメカニズムを上手に使うのが記憶力が良くなるコツです。
なので、子供がチャレンジをしたいならさせてあげればよいし
子供が失敗をしないように大人たちが立ち回るのではなく
どんどん失敗をさせれば良いのです。
試行錯誤をしているうちに、脳のネットワークが完成しうまくいく方法を覚えます。
ありきたりですが、「失敗は成功の基」という言葉もそこからきています。
記憶法として理に適っているわけです。
その前提を知っていると
「丸暗記はよくないな」ということはおわかりでしょうか。
例えば、長い文章や図などを丸暗記したくて一度目にいれたとしましょう。
そうすると、文章を見た瞬間に「知っている情報」にカテゴライズします。
脳は結構適当なので、ここで一切を記憶しているかどうかのチェックを行いません。
人の顔もそうですね。
毎日学校や会社で顔を合わせているけど、髪の毛の長さや服装の違いなど覚えていないはずです。
(極端に変わっていれば話は別ですが)
結構適当に記憶して、知っているかどうかの判断をしています。
そうするとどうなるでしょうか?
「これは知っているらしい」と思うと、記憶するのは困難を極めます。
何十回、何百回と記憶を頑張って、一夜漬けでテストだけを乗り越えて…
ここで思い出してください。
テストのために頑張って覚えて、テストが終わったらどうでしょうか?
その時は丸暗記でなんとかなった!と思うかもしれませんが
「もう必要のないこと」カテゴリーに移動し、見返すことも無ければ永遠に思い出せなくなります。
また当時の学校のテストで点を取ったり、丸暗記したことはほぼあなたの今の生活で使っていないはずです。
それが、今あなたが学生時代に頑張って覚えたはずの公式や、単元を思い出せない理由です。
長期的に見て、受験に必要で…というならばもう少し効率の良い方法を我々は知っています。
今回の記事で書いていることは脳力アップのほんの一部です。
記憶力を上げる方法を教えるのはもちろん、「記憶力を上げてどうしたいの?」「受験をしてどうしたいの?」という目的も一緒に考えます。
鬼の子寺子屋では、生徒が一人ひとりどのように頭を使って学習しているのかを見ながらアドバイスを行っています。
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記事:鬼の子寺子屋 教室長 宮嶋 貴大
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