ノートに関しても何度か、同じ話をしていますが…
一度に話しても、認識できるのはおそらく10%くらいだと思います。
ということは、同じ内容でも角度を変えながら何度もお話しなければなりません。
今回は「ノートは何のためにとるのか?」という角度からお話しますね。
あなたは今までに多くのノートを取っていると思います。
じゃあ、どんな場面でノートを使いましたか?
おそらくノートを使い始めるのは、幼稚園のお絵描き帳でしょうか?
そして小学校に上がると授業でノートをとることを覚えますね。
先生が黒板に書いたことをそのままそっくり書いて写す…
小学校6年、中学校3年、高校3年…
延べ12年ほどはノートをとることになるので、実に相当冊数になるかと思います。
しかしながら、そのノートを活用した場面はどれほどあったでしょうか?
テスト前に見直すくらいという方もいるかと思います。
自分で書いたことをなぜ覚えていないのか?と問われるとどうでしょうか。
今、中学校や高校の時に一生懸命書いた、数式の定理や英単語などは思い出せるでしょうか?
多くの人が、一生懸命ノートに書いていたとしても、思い出せないかと思います。
ノートを役立てるために、試しに勉強法や
ノートの取り方の実用書を買った人もいるかもしれません。
ではそもそも、ノートを取るときはどういうときか、まずじっくり観察しましょう。
学校でも会社でも良いのですが、大体はノートを取る場面というのは
黒板の内容を映すか、人の話を聞いているときですね。
話している最中にノートに一生懸命になっています。
この時、脳の状態としては話を聞いているようで聞いていないのです。
黒板をノートに写すときは全くといっていいほど、話の内容は頭に入っていません。
そして話していることをノートに書いているときは、話をノートにメモすることに集中し
話している内容自体は脳で考えていません。
どちらにせよ、頭の中で咀嚼はしていないのです。
であれば、それはただのメモとしての機能しか果たしていません。
要領の良い人がたまにいますが、書き写すことは重視せず、疑問点をメモして
後でそのポイントを質問するという人がいます。
そういう人は話しているときは基本的に集中して、後から思考をまとめてノートに吐き出します。
インプットとアウトプットの流れが上手にできています。
頭の中で繋がりを見つけるために、ノートに書いてみて話の展開や
既知の知識との共通点を無意識に探している人もいます。
基本的に知識は繋がりが無いと思い出せないのです。
このとき、ノートはただのメモから、あなたの知識を整理してくれるものに変わります。
さて、冒頭の話に戻ると
「何のためにノートを取るのか」ということでした。
メモとして記録をするためなのか?
スケジュールなど約束した日付などはどこかに記録するかもしれません。
後で見返すのであれば役に立つこともあるでしょう。
授業中で、その科目の理解のためにメモするのであれば、
この使い方は避けてくださいとお伝えします。
写さなくても、大体のことは教科書に書いています。
では、知らなかったことを書きためておくのか?
単語帳がそうですね。単語チェックや小テストなどで、漏らした単語などを書き留めます。
この場合は、何を覚えるべきかがはっきりします。
書いたことを後でまとめるためというのもありますね。
これは書きなぐりでも、自分がわかれば充分でしょう。
また、他人に見せる必要がある場合もあります。連絡や議事録などでしょうか。
それならば相手にも読める字で書かなければなりませんね。
いずれにせよノートは目的をハッキリさせておかなければ、役に立てにくいのです。
この話には続きがあるのですが、長くなってしまうので今回はここまでにします。
もし、ノートを取るとき無意識に書いているのでしたら、
「今、自分は何のためにノートを書いているのか」を考えてみてください。
ノートを作るときはそれぞれの目的に合わせた取り方をしなければなりません。
そのため、画一的に「こうしなさい」とも言い切れないのです。
当塾では目的に合わせたノートの取り方も指導しています。
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記事:鬼の子寺子屋 教室長 宮嶋 貴大
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