勉強や仕事などでも、人間は色んなことを覚えないといけないと言います。
根本的に「覚える」とはどういうことでしょうか?
この「覚える」という人間に備わっている機能をもう少し深堀りしましょう。
凄く簡単に言えば「必要なときに思い出せる」ことですね。
では、どういうときに人は覚えるのでしょうか?
ただ闇雲に参考書を読んだり、問題を解いても覚えられるようにはできていません。
お子様の成績で困っている親御さんは多いと思います。
しかしながら、勉強をさせてもできるようになるはずがありません。
お子様自身は困っていません。
「うちの子も悩んでいるんです」と言うかもしれませんが、親御さんが勉強をさせるから悩むのです。
成績が伸び悩むことが直接的な原因ではありません。
お子様自身は勉強ができた先にどうなるかのイメージが沸いていません。
お子様自身が「将来こうなりたい」というイメージがあれば成績は伸びます。
興味のあることと今やっている勉強が繋がれば普通に覚えられるようになるわけです。
「将来、〇〇博士になりたいんだ」と言うお子様がその分野に超詳しくなる例もあります。
さかなクンなど良い例ですね。
ニコラ=テスラやマイケル=ファラデーも電気のことばかり考えていました。
アインシュタインも宇宙のことを考えていました。
身近な例で言えば、ミニ四駆に興味のあるお子様が、小学校で電気の項目をやっていたら100点を取っていました。
普段から直列繋ぎや並列繋ぎをしたらどうなるの?と試すことができる玩具が目の前にあったわけですね。
野球が好きな少年だと、物理でその単元をやらずとも、マグヌス効果を知っています。
算数も数の増減のイメージができなければできるようにはなりません。
身近な例で、ボールが増えた、減った、どのくらい?というものを充分に体験していないお子様は算数が苦手な傾向が強いわけです。
勉強が先にあるのではなく、興味や体験が先にあります。
何が好きで、何がどうなって、何と知識がどう繋がるのか…。
また、間違えたことを怒るのも良くありません。
危ないことなどを叱るのは良いのですが、「間違えたこと」に対しては本人が一番よくわかっています。
・「こうなるだろう」と予測した。
・実際にはそうならなかった。
・予測と違うことを認識した。
要は「期待外れ」なのですが、この一連の流れが、凄く大事で記憶に刻まれます。
これは脳科学でも証明されていることです。
先に予測があって、実際に違ったことが印象深い出来事になるのは想像できると思います。
そのときに「じゃあどうするのが良いのだろう?」という方向に指導ができれば良いですね。
間違ったことを怒ってしまうと、その挑戦すらしなくなり、世界はどんどん狭くなってしまいます。
現在において、チャレンジすら怖がるお子様も増えてきているように見えてしまうのです。
我々大人たちが、子供たちに安心してチャレンジし、たくさんの失敗を経験させられる環境を作ることが天才への近道です。
勿論、我々も同じです。
毎日何かにチャレンジしていますか?
もし、そうでなければ何かをやろうとするには失敗が足りなさすぎます。
子供たちは、身近な例として大人たちをよく見ています。
失敗する姿も、どうやって試行錯誤して、どうやってうまくいくのか全て見せてあげてください。
鬼の子寺子屋は、子供達への接し方や、家庭環境に合わせたアドバイスも行っています。
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記事:鬼の子寺子屋 教室長 宮嶋 貴大
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