覚えるコツって何でしょうか?
一生懸命ノートをとっていても中々覚えられません。
ノートをガリガリ書いて一生懸命勉強していても、成績はそれほど伸びなかったことはありませんか?
頑張って綺麗なノートをとっている人がクラスに一人は居ると思いますが、成績は良かったでしょうか?
一生懸命書いても、逆に覚えられないのです。
何故でしょうか?
ノートをとればとるほど覚えられないという特性があります。
「???」とお思いでしょうか?
もっと正確に言えば、「メモをとる」「写す」と覚えにくいのです。
書き写すということに思考を使っている間はそれ以外のことができません。
つまり、話を聞きながら写すことに意識を割いているので、話の内容が頭に入りません。
また「書くと覚えなくて済む」という安心感も少なからずあります。
それゆえ、書くと逆に忘れやすいのです。
その為、授業をするとき、話を聞くときはメモを取るなとお伝えしています。
見て、後から思い出して書くのはOKとしています。
今まで「覚えろ」と教えられてきたと思いますが、「覚える」が何なのかは教えられていないことが多いです。
覚えるために書くのではなく、思い出して書くのです。
覚えるということは、言い換えれば「後からパッと思い出せるようにすること」です。
思い出せるようになるためには、「忘れて」「思い出す」このループが必要です。
こういう頭の使い方をしなければなりません。
覚えるのではなく思い出すということを意識してみてください。
殆どの人は、「昨日の晩御飯で何を食べたか」も思い出すことができません。
一週間前に見たニュースを思い出すこともできません。
それでいて、勉強だけを覚えようとしても思い出すのは難しいということです。
何かをしたら「思い出す」ことを日ごろから意識してみてください。
脳の使い方を変えれば、思い出せるようになってきている自分に驚くと思います。
是非試してみてください。
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記事:鬼の子寺子屋講師 宮嶋 貴大
【おまけ】「書くと忘れる特性」を上手に利用すると…
「忘れるために書く」ということができるようになります。
この特性は「頭の中がごちゃごちゃしてきた」というときには役立ちます。
頭の中が色んなことでごちゃごちゃしたときには、紙に1つずつ書いていくと、脳内から紙にスッと移動できたかのようにスッキリします。
そのため、ブレインダンプを行うには良いと考えています。
ブレインダンプを行えば、今考えていることが可視化されて、次の計画が立てやすくなりますね。
このように脳の特性を生かして上手に使い分けていきましょう。
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