「短期間で成果がでません!」
そういう問い合わせが来ることがあります。
結論から言えば、当たり前です。
ダイエットは短期間で結果が出るでしょうか?
筋トレも短期間で結果が出るでしょうか?
スポーツも短期間で急にできるようになるでしょうか?
野球を始めてすぐにうまくなるでしょうか?
冷静に考えてみてください。
天才化するのも、脳の使い方をトレーニングするわけです。
また塾で勉強する時間は全体で言えば非常に短いです。
例えば週1であれば、週1で90分のうち30分程度はトレーニングをします。
それで1か月だとすれば約2時間。週2でも4時間。
これが筋力トレーニングをするジムだったらどうでしょうか?
最大パフォーマンスでその時トレーニングができたとしても、結果が出るには
まだまだ時間が必要になります。
当塾でやっているトレーニングは、勉強のときの頭の使い方をトレーニングしています。
「わからない」が「わかった」という脳の回路を大事にしています。
我々は、生徒が自力で、「わからない」を「わかった」に導けるようになるためのお手伝いをしています。
いわば、当塾は頭の使い方を学ぶジムであり、我々はトレーナーです。
先生の教え方が上手いことと、覚えられることとはまた少し違います。
予備校や塾へ通った経験がある方は心当たりがあるかもしれませんが、先生の教え方が上手いというか、授業を飽きさせない工夫がされていますが、その内容をテストのときに思い出せているでしょうか?
思い出せませんでしたよね。
教え方がうまいに越したことはありませんが、ゴールは「生徒がやりたいことを見つけて、自ら学んでいけるようにする」ための塾です。
僕も子供時代心当たりがありますし、今お子さんがいる親御さんも心当たりがあるかもしれませんが、ずっと机に付きっ切りで勉強していても、子供視点ではリラックスして勉強ができません。何故でしょうか?
子供は敏感です。
成績を求めているのはどちらかというと親のほうなのです。
それをお子さんはうまく言語化できていなくても、「自分が成績を求めているわけじゃない」ということは自分で感じ取っています。
勿論、それが子供の将来ためを思ってのことはわかります。
僕の場合であれば、親の気持ちは「難聴でも社会に通用する人になるために、勉強をしなさい」でした。
言葉を教えてもらったことなどには今でも感謝していますが、勉強のやり方に関しては「これは違うんじゃないか?」という思いがありました。
直前では大学受験勉強をしていましたが、僕自身、勉強時間だけをかけても効果は薄いと感じていました。
僕には14歳ほど、年の離れている弟が居ますが親が弟に教えている場面も、大学生時代は同じ家でしたからよく見ました。
「何故わからない!?」という親の焦りやプレッシャーを弟が感じているであろうことも自分が経験しているからこそ、凄く伝わりました。
子供目線では、まだ将来のことを思い描ききれないときに、勉強をしなさい、と言われてもピンとこないのです。
少し話を戻しましょう。
「子供の将来のため」と言いますが、将来のためとは何でしょうか?
「子供が幸せになるため」と言い換えるかもしれません。
では「子供の幸せ」とは何でしょうか?
子供がやりたいことを自分で見つけて、やりたいことで生きていけるようになるため、と言われれば納得はできます。
しかしながらまだ、「良い中学、良い大学、良い会社へ入ること」と考えてしまっていませんか?
もし、上記の単語が1つでも出てくるのであれば、落ち着いて考えてみてください。
良い中学、良い大学へ入ることで子供の価値が決まるのでしょうか?
入れなかったら無価値なのでしょうか?
そんなはずはありませんよね?
大人の勝手な定義で子供の将来を決めてはいけません。
周囲のお子さんが良い大学へ入ったと聞いて、「自分もそこに入れなければ」と思ってしまっていませんか?
周囲と同じように、
良い大学へ入ったら幸せになったでしょうか?
良い会社へ入ったら幸せになったでしょうか?
あなたのお子さんが結果を出すことも、何をやりたいかを見つけることも、それぞれペースがあります。
皆が皆同じタイミングで花開くことはありません。
しかしながら、絶対に言い切れることは、どの子供も好きな分野があり、何かには興味があるということです。
鬼の子寺子屋ではその分野を見つけて興味分野を拡張していくお手伝いをしています。
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