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常識に縛られない考え方

当塾では「すべてを疑え」と教えています。

それでも多くの常識の中に縛られて生きているのですが、ここで1つのテーマを投じます。
それは「睡眠」についてです。

よく聞くのが「1日7時間は寝るのが一番良い」という定説ですね。
これは果たして本当でしょうか?

まず、この7時間の根拠を探ってみると、

国民全体の平均睡眠時間は、7時間12分で、男性は7時間20分、女性は7時間6分です。女性の睡眠時間は男性より短くなっています。男女年層別にみると、6時間台と短いのは、男性の40代・50代、女性の40~60代で、最も短いのは、6時間36分の女性50代です。
https://www.nhk.or.jp/bunken/yoron-jikan/column/sleep-2020.html 国民生活時間調査より

また別の機関も見てみましょう。

日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、イギリスの8時間28分、フランスの8時間32分、スペインの8時間36分、アメリカの8時間47分と比較して1時間以上も短いことが分かります。
OECD国際比較調査

検索してみれば色んな機関のデータが出てきます。
概ね7時間、少なくても6時間後半という感じでしょうか。

平均時間自体は事実であるとします。
海外と比較して多い、少ないはあると思いますが、ここでの問いは「睡眠時間は7時間が良いのだろうか」ということです。

また、ある調査によると「睡眠不足による経済損失は年間で3兆円」と報道もありますが…どのような根拠で、どのような計算式で算出されたかまで確認しないとこれを事実と認めてはいけません。

また、7時間睡眠の基となっている研究があったようです。

2002年、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、保険会社とアメリカがん協会の協力のもと、110万人を対象にして行なった疫学調査の結果を発表しました。110万人という大規模な調査だったため、これは当時、メディアでも話題になりました。

これによると、アメリカにおける平均的な睡眠時間は男女とも7.5時間という結果でした。当然、ばらつきはあります。3時間、4時間睡眠の人もいれば、10時間以上の人もいます。ただ、データは平均値を頂点として正規分布していました。

この調査チームは、6年間にわたって追跡調査を行い、睡眠時間と死亡率の関係も調べています。それによると、最も死亡率が低かったのは、睡眠時間が約7時間(6.5時間以上7.5時間未満)の人たちだったことがわかったのです。

とありますが、調査対象は入院患者だったとも言われています。
入院するほどであれば激痛なども当然あるでしょうし、病院というベッドしかない状態での睡眠時間を一般化して良いのかという話です。

また日本でも同じような研究がありますが、それは調べていただけばわかるかと思いますのでここでは省略します。
結論から言うと、7時間睡眠が良いという結果がでたようですが、精度を高くし、各人の生活習慣なども考慮すると、驚くことに4時間の人のほうが長生きするというデータも出たようです。

これらの統計結果を「7時間睡眠が最も良い」と結論付けるのは無理があるでしょう。
別の調査では、睡眠時間と睡眠不足も因果関係は無いようです。
長く寝た人ほど、睡眠不足を訴えるケースもあります。

では睡眠不足の定義とは何でしょうか?

厚生労働省もこれらの研究を結論付けることはできず
「健康づくりのための睡眠指針」においては「〇時間寝ましょう」といったことは表記しておらず
「日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠」とあいまいにせざるを得ないのが現状でした。

話が長くなってしまうので、角度を変えて考えましょう。
「7時間睡眠」で得をするのは誰かということです。

ここで想像力を膨らませてください。
睡眠に関係がある商売と言えば…?

健康関連だったり、寝具メーカーではありませんか?

メディアや研究機関のスポンサーに製薬会社は勿論、寝具メーカーも多いですね。

よく「良質な睡眠をとりましょう」といった謳い文句のサプリメント広告や、
有名スポーツ選手はこのマットで寝ています!とアピールする広告を見かけませんか?

すなわち広告=スポンサーという連想ができればどうでしょう。

メディアや研究機関は、スポンサーが命ですから逆らえません。
ということは…発表されている研究結果は彼らスポンサーに有利なものに偏ることは想像しやすいでしょう。

研究機関はどこと繋がっているかというのも、調べる対象になるわけです。

・睡眠時間を発表している機関はどこと繋がっているか?またスポンサー会社の株主は?
→会社情報、株主情報などを確認。

・睡眠時間の統計データはどこの国のどういう層を対象にしているのか?→
一部データの現状は加盟している16か国など。

・統計に含まれていない国の睡眠時間は?
→アフリカでは90分だったりアルバニアでは時間の概念が無かったりなど。

・寝ている間に何が起きているのか?
→体温が下がり、睡眠が長い人ほど風邪を引きやすいタイミングになり得る、等。

・睡眠時間と睡眠不足の関連性は?
→眠気とどう付き合うか?短眠と睡眠不足は=では無い。

軽くお話するだけでもこれくらいは出てきますし、どれだけ連想ができるかでどんどん広がります。
全部書いていたら数十、数百記事にもなってしまいそうですね。

「睡眠時間」というテーマでもこれだけ出てくるのです。

また、ここでお伝えしておきたいのは、この世界に”正解”はありません。

それはどの分野においてもです。
誰かが決まった正解を知っているというのは、テストでそう慣れてしまったからです。

「正解がある!」と思い込んでしまうほど、脳は動かなくなってしまいます。

なので、上記でお話したことを踏まえたうえで”全てを疑う”必要があります。
これは何でもかんでも突っ込んで言いがかりをつける、ひねくれた人になれと言っているのではありません。

「なぜこのようになるんだろうか?」
「これは本当なのだろうか?」

という視点があって初めて、常識に縛られず、この世界をフラットに見ることができるのではないでしょうか?
そうしてフラットな目線で世界を見るからこそあなたの脳が動き始めます。

そうするとどうなるでしょうか?
間違いなく、世間のウソに騙されなくなります。

ウソに騙されなくなるということは、どのような世界でも生き抜く力が付くということです。

これは一朝一夕でできるものではありません。
僕自身も毎日やっていることです。

ただ、難しくはありません。
HGMトレーニングを進めていくなかであなたの脳に「考える順序」をインストールし、
「これはどういう風に考えているの?」という問いかけを生徒にも行っています。

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    記事:鬼の子寺子屋 教室長 宮嶋 貴大

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