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結局どっちが良いの!?一般校とろう学校の違い

高校から聾学校へ進学した聴覚障がい者から、ろう学校はどうだったかをお聞きしました。
中学校は一般校に通っていたそうですが、思うところがあって高校からろう学校に進学したとのことです。

当人が感じたメリットデメリットは以下の通り。

■地域(の一般校)に行くと…

【一般校のメリット】

学力が上がる
自然と読話術が身につく
幅広い選択が出来る
機転があれば乗り越えられる

【一般校のデメリット】

ひたすら自分との戦い
孤独感しか残らない
自分をちゃんと出せない
ろうの友達が少ない
考える力が乏しい

ろう学校に行くと…

【ろう学校のメリット】

手話を覚えられる
自己主張が育つ
考える力が育つ
ろうの友達が繋がりで増える

【ろう学校のデメリット】

学力が弱い
人数が少ない
発音が落ちる
部活が少ない

という印象だったそうです。

一般校へ進学した宮嶋先生の意見

僕はいわゆる一般校へ進学したのですが、ちょっと上記とは見解が変わります。

地域、一般校へ進んでも

・学力が上がるとは限らない(聞こえずらいことで授業についていけない)
・考える力が乏しい(これは一般校も聾学校も変わらない)

と思っています。

また聾学校に行くと…
「学力が弱い」…これもちょっと否定派です。

というのは、授業が普通に全て聞き取れる(手話で理解できる)のであれば、一旦は理解できると思うので、受ける本人の勉強次第だと思います。

小学校では難聴学級という、難聴の子供だけのクラスで国語、算数、社会の授業を受けましたが、通信簿から見ても、多分普通のクラスより勉強はできていたほうと思っています。当時の先生の授業が良かったというのもありますが、授業でわからないことがありませんでした。

これも本人の勉強次第かもしれませんが、いわゆる「聞き取るところから」という要らない苦労はしなくて済むぶん、良いかもしれません。

先生本人は、ろう学校には行っていないものの、幼稚園から難聴の子供の施設に通い、小学校でも難聴学級で学んできたので、どっちにも理解があると思っています。

なので、上記の情報をもとにしても”どっちが良い”というのはありません。
使い方次第だと考えています。

僕は「口話もできたほうが良いし、手話もできたほうが良い。」と考えています。
もちろん聴力などの問題で、口話ができない人も居ることは理解します。

そして、タイピングも早いほうが良いに越したことはありません。

できれば小学校のときからタイピングに慣れ親しんでおけば、パソコンにも抵抗は無くなります。
(タブレットは推奨していません)

子供も大人も、パソコンに日常的に触れておくのはこれから更に大事になってきます。
また、難聴の人にとってもパソコンの存在は、健常者との垣根を外してくれるものと考えています。

しかしながらパソコンを勉強や仕事として覚えないといけない…と受け取ると多分普通にやってても苦痛だと思います。
ゲーム機が好きな子供は多いと思いますが、パソコンも面白さはゲーム機とそう変わりありません。

好きな機能をインストールしたり、自己責任ではありますが、本体を改造したり…
かゆいところに手が届くようにカスタマイズできるオモチャとも言えます。

話が逸れてくるのでここまでにしますが、口話、手話に加えて「チャット」はできるようになって損はありません。
当時のように、LINEなどが無く、電話しかなかった時代の僕が健常者とコミュニケーションを取れたのは「チャット」があったからです。
そして今はどんどんリモート化しています。
チャットの速さも求められる時代になってきます。

鬼の子寺子屋では、ZOOMとチャットを使って指導もしています。
ご質問や、ご相談がありましたら下記のメールフォームもしくはLINEから受け付けています。

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    記事:鬼の子寺子屋 教室長 宮嶋 貴大

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